オオカミスイッチ 【完結】
「おうっ」

大希は、出て行きざまに

「俺は、お前だけだから。
 お前だけが、好きだから」

と言って、出て行った。


大希のセリフが矢となって
心臓のど真ん中に突き刺さり
痛くて痛くて
引き抜こうとしたけれど
その矢は心臓を貫いたまま
ビクとも動かなかった。

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