夫の優しさ、夫の強さ
幸せは、どこに?

足もようやく回復し、通常の仕事に戻れた。

みんなに迷惑をかけたのに、暖かくみてもらえ、有難かった。

康人さんとは相変わらず、食事に行くことがほとんどだった。

変わった事と言えば、おやすみの言葉にキスが加わった。

最近では、私自身も、仕事に遣り甲斐を感じてきていて、このままニューヨークに居たいとも思うようになっていた。

日本に帰れば、康人さんともなかなか会うことが出来なくなるだろうし。


明日から、久しぶりの2日連続の休暇が取れた。

康人さんからも、少し遠出をしないかと言われて、ナイアガラホール行くプランを立てていた。

朝早い飛行機で発ち、昼前に到着。

初めて見るナイアガラホールは、圧巻だった。

せっかくだから、観光客に混じり、船でナイアガラホールの下まで行くと、まるで台風の中にいるようだった。

康人さんと、二人でビニールカッパを着て、写真を撮った。

笑いが止まらず、高校生のようにはしゃいで、1日が過ぎて行く。

男女交際の経験がない私は、その楽しさに酔いしれていたんだと思う。

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