スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
挑発的で、人を見下しているような目つきをしている。それだけじゃない。周りを敵対心を持って見ているような感じもした。

「別に構わないさ。彼女、エリナっていうんだけど、見たことないか? 読者モデルをやってるんだけど」

「え?」

そう言われて改めて彼女を見ると、たしかに見たことがあるような……。

そうだ、萌さんと同じ雑誌の読者モデルだ。まさか、圭介の彼女とそんな共通点があるなんて嬉しくない。

「今は読モだけど、来年はプロのモデルとして、デビューが決まってる。実和子にヤキモチなんて妬くわけないだろ?」

「そう……」

そんな言い方をしなくてもいいのに……。やっぱり圭介は変わった。学生の頃は、本当に優しくて、こんなトゲのあることを言う人じゃなかったのに。

「それにしても、実和子が橘副社長と付き合ってたとは驚きだな。今日のパーティー、その噂ばかり耳にしてる」

「そうなんだ。でも、圭介には関係ないから」

これ以上、圭介と話をする必要もないし、別れてから懐かしい再会のはずなのに、全然嬉しくない。

彼の変貌ぶりにショックを受けている私は、その場を離れようとした。
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