スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
永遠の愛を誓い合います
圭介のことでは、原田部長や優奈だけでなく、事務所の人たち皆に心配をかけてしまった。

もちろん、迷惑もかけたのに、温かく迎え入れてもらえたことに感謝でいっぱいだ。

元カレに襲われかけたことを知られてしまったけれど、それを口に出さないでいてくれている。

その気遣いも含めて、お礼の言葉だけじゃ足りなくて、さらに仕事に満身していた。

「広瀬、今夜のパーティーには顔を出すのか?」

原田部長がそう聞いてきた“パーティー”というのは、貴也さんのお店、イルビブのオープン記念パーティーだ。

今夜七時からのパーティーは、マスコミも駆けつけて派手なものになると聞いている。

邪魔になるだろうと、足を運ぶのを遠慮するつもりでいたら、貴也さんに招待された。

「はい。でも、かなり来客も多いと思われるので、早めに帰るつもりなんです」

「そうか。VIPの集まりになると聞いてるからな。しっかり、雰囲気を味わってきてくれ」

「はい」

部長に挨拶を済ませると、事務所をあとにした。
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