スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「私が、副社長の側に……?」

「ああ。元気が湧いてきて、そして時には守りたい。一生懸命頑張る実和子ちゃんを、俺が支えられたらいいなと……」

副社長のその言葉は、すっかり恋から遠ざかっていた私の心に、ゆっくりと染み込んでいく。

仕事は得意だけど、恋愛に関してははっきり言って初心者だ。副社長のような、人を見慣れているような男性と、うまくいくか不安はある。

「本当に、私でいいんですか?」

おずおず聞くと、副社長は真剣な顔で言った。

「実和子ちゃんがいいんだ」

ここまで言ってもらえても、どこか夢心地な気がする。だけど、私も副社長の尊敬できる部分を知っているから……。

「夢みたいですけど、よろしくお願いします……」

最後の方は恥ずかしくて、消え入るような声になってしまった。副社長の顔だって、まともに見ることができない。

すると、返事をした瞬間、ふわっと抱きしめられた。

「ふ、副社長⁉︎」

恥ずかしいやら、驚くやらで動揺してしまう。だけど、副社長はギュッと強く抱きしめて離さなかった。

「亮平でいい。オーケーをもらえるか、自信がなかったから嬉しくて」

「亮平さん……。そんな……。私が副社長から告白をされるなんて、そっちの方が夢のようなのに」

私が告白を受け入れたことを、そんなに喜んでくれるの……? だって、大企業のグループの御曹司なのに。

「俺の方が夢みたいだよ。実和子ちゃんのような女性を、彼女にできるなんて」

そして私の体を離した亮平さんは、唇を重ねてきたーー。
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