スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「はい……」

亮平さんって、こんなに甘いタイプの人だったんだ……。意外だけど、嬉しい。

何度かキスを交わして、やっと告白されたのが夢ではなかったと思える。

「そうだ、実和子。明日は仕事は休み?」

「はい。休みですけど……」

ボーッとする頭で、彼を見上げる。キスをこんなに気持ちいいと思うことは初めてかも。

「じゃあ、明日俺のうちに来ないか? 実和子を招待したい」

「えっ? 亮平さんの家ですか⁉︎」

あまりの急展開に、すっかり冷静になってしまった。そんな私に、亮平さんはクスクス笑う。

「そんなに驚かなくてもいいだろ? お互い仕事があると、ゆっくり会えないだろうし」

「そうですよね……。ぜひ、お邪魔させてください」

亮平さんの言うことももっともで、多忙な彼と時間を合わせるのは大変そうだ。

付き合うといっても、なかなか会えなかったりするのかな……。

なんて、まだ始まったばかりなのに、そんな心配をしてても仕方ないか……。
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