スパダリ副社長の溺愛がとまりません!
「実和子⁉︎ まだ起きてたのか?」

午前二時。亮平さんの驚いた声で、我に返った。

「あ、お帰りなさい亮平さん」

アタッシュケースを床に置いた彼は、私の隣に腰を下ろした。リビングテーブルに、タブレットを置いてインテリアを見ているうちに、いつの間にか真夜中になっていたらしい。

亮平さんは眉間にシワを寄せ、苦い顔で私を見ている。

「仕事……か。仕事熱心なのはいいけど、早く寝ないと体を壊すぞ?」

真剣に注意する姿は、本当に私のことを想ってくれていると感じられるくらい。

萌さんの話を聞かなければ、疑う余地はなかったと思う。

「ごめんなさい、亮平さん」

自然と彼を抱きしめた私は、やっぱり萌さんにヤキモチを妬いていると感じた。

亮平さんを独り占めしたい、私だけを好きでいてほしいと考えてしまう。

「実和子、俺も早めに行くから、もうベッドに入ってろ」

「うん……」

亮平さんは私の顎を引き上げて、深く深くキスをしてくれた。
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