湖都子のポエム6

思い出……そして……


近くて遠い人……

やめて……優しくしないで……
これ以上みじめになりたくない……
あの時のように……

時間は私を少しずつ強くしてくれた
これが大人になっていくってことなのかな
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美緒……小学校の時の思い出、そして再会

パパに会いに行かなくなり、初めて入ったファミレスで声をかけられた。小学校の時一緒のクラスだった沢井くん。

隣の席になって、話しかけられて……でも人気のあった沢井くん。沢井くんを好きな子から呼び出された。
「沢井と何を話してんの?」
「隣の席だから、話してただけで……」
「遊理のことなら期待しない方がいいよ。泉といい感じなんだから……」
何を言ってんの?
「べ……別に私は何も……」
「遊理と楽しそうに話していたじゃないか……お前じゃ住む世界が違うんだよ……」
それから、話さなくなった。休み時間のたびに泉たちがきて、私は他の友達のとこに行く。そして、席替えで席が離れてから……離婚することが決まり、ママと引っ越したんだった。

話しかけられて、一緒に話してる間も……まわりの視線を感じていた。また会おうって………言ってくれたけど、もう会うつもりはなかった。

「この辺に住んでんの?」
「まだ住み始めたばかりだけど……」
「俺、大学こっちで……さ。お前より長く住んでるから、俺でよければ力になるから……」
相変わらず優しいね……どうしてそんなに優しいの?
「ありがとう……」



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