PromiseRing
肩に置かれていた手は身体を滑り降り、ぎゅっと私を抱き締めてきた。

震えている、成紀の声。

私が信じなかったから、成紀を悲しませてる。

「ごめんなさい。
でも、不安、だったから。
成紀はきらきら輝いてるのに、私にはなにもないんだってずっと」

「夕海は俺の持ってないもの、たくさん持ってる。
もっと自信をもっていい。
それにちゃんと俺が云わなかったから、夕海を不安にさせたな」

顔を上げた成紀がじっと私の顔を見つめ、次の瞬間、軽く唇がふれていた。

「結婚式の日、神に……いや、違うな。
いま、夕海に誓う。
俺は夕海を一生大切にする。
悲しませたりしない。
今度は、信じて欲しい」

「……はい」

ぽろり、ぽろり、涙が零れていく。
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