私のご主人様Ⅱ
9.隠し事

わからない気持ち


「では、期末テストの範囲を配ります」

先生の言葉にブーイングの嵐が教室に起こる。そんなものを無視して配られる範囲表にワクワクした気持ちを押さえられない。

そんなわけで、嫌そうな顔で埋め尽くされる教室で1人、表情を輝かせていました。

前の席から回ってきて、手元にやって来た範囲表にざっと目を通す。

高校のテストは初めて。でもでも、それ以上に大きいのは本気でやっていいこと!

本気でやるなんて小学生以来だから、楽しみで仕方がない。もちろん目指すは満点!燃えちゃいます。

帰りのあいさつを終えて先生が教室から出ていくと、待ってましたと言わんばかりに大多数の女子が振り返る。

「ねぇ、季龍くん。勉強教えて~?」

「私に教えて~!」

我先にとやって来た女子が、季龍さんに群がっていく。隣の席の私は完全に無視だ。

まぁいいんだけど…。帰りの準備を終えて、とりあえず季龍さんが動くのを待つ。

それにしても…。女子の必死さが怖い。時々本性を出しながら、必死に季龍さんに言い寄ろうとする。そのうち廊下にまで女子の大群がやって来て、ちょっとした騒ぎだ。
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