君が嫌い
勢いもあったせいで、窓を軽く開けるつもりが全開まで開けてしまった。


儀式が終わってからすぐの出来事っていう事もあり服を着ていない。


11月の下旬の夜、服を着ていても肌寒いと思う季節にすっぽんぽんでいれば当然体温が急速に奪われていく。


『ガタガタガタ……。やばい寒い。これは死ぬ。』


寒さに勝てず慌てて閉める。
新鮮な空気なんてもう言っていられない。


窓の鍵もしっかりロックして急いで服を着替える。


『ちょっと!何急に窓開けるのよ!寒いじゃないのよ!』


服を着替えている最中再び幻聴が聞こえた。
ああ、幻聴じゃなくてもう1人のまどかちゃんか。


彼女も相当寒かったようで、布団に包まって頭だけ出した状態でこっちを睨んでくる。
そんな怖い顔でこっち見ないで。


『いきなり開けてごめん。さっきも言ったけど喘息持ちだから発作が出ると困るから慌てて開けたんだ……。ごめん寒かったよね?』

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