社長の甘い罠~いつしか当たり前に~ + 番外編
長谷川さんが所属する秘書室で、長谷川さんの隣に腰掛ける。


二人でPCを覗き込み、大人数でも対応できるお店を探し始めた。



「今週の金曜日で時間は19時~っと。」


「すみません、バタバタしていて。」


「いや。俺は慣れてるからね、仕事柄。」


「長谷川さんは優しいですね。」



私が染々と言えば、クスリと笑われてしまった。



「長嶺さん、ここはどうかな?まだ予約も取れそうだし、年配も若い人も大丈夫そうじゃない?」


「年配………。なるほど私達の好みだけでは駄目ですよね?」


「今回は外部に年配の方もいるし。でも長嶺さんは俺よりずっと若いから好みは大丈夫?」


「ふふっ、大丈夫です。仕事ですから。」



私はクスクスと笑えば、長谷川さんもクスリと笑った。



「長嶺さんは入社3年目だっけ?」


「はい。今年25になります。」


「若いね?俺はもう32だから。」
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