段ボール彼氏
「俺の名前か……。そんなの知らね。もと段ボールだし。それと、お前の名前知ってるから。さっきからずっと呼んでたろ。」


「……そっか。」


 名前無いのか。

 
 あっ!そうだ!


 あたしは手のひらに拳をトンと当てた。


「名前、無いならあたしが付けてあげる。」


「なんだよ。その上から目線。」


 あたしは、その言葉を気にせずにどんな名前にしようかと考えた。
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