キミガクレタモノ。

<序章>



その季節は、まだ少し肌寒い。


僕はかたから外れていたパーカーを羽織りなおした。





車窓から見える外の風景はゆっくりとすぎるときの流れに感じる。



さっきから降り続く雨も秒針のようだ。



キミのいない世界は





僕の目には映らない。






目の前に広がるのは








セピアの風景画






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