君と、ゆびきり
よりどころ
中学に上がってから入部した部活はバドミントン部だった。


体の弱いあたしが運動部を選ぶなんて思っていなかった両親には、猛反対をされた。


だけどあたしはその反対を押し切ったのだ。


このままじゃあたしは変われない。


みんなと同じように生活を送るためには、毎日少しでも運動をして体をきたえなきゃいけない。


幸いなことに、バドミントン部の顧問の先生はとてもおおらかな人だった。


あたしの体の弱さを理解した上で、入部を許可してくれた。


その代わり、絶対に無理はしないこと。


それが条件だった。


あたしは入部して数週間は練習には参加しなかった。


部活の準備と片付け、それにメンバーの応援がメインだった。
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