恋愛白書
「...そっか」

「何、お前も思ってたの?」


モリーが俺を見る。


「なんかすごい噂だったから」

「まぁ、信じちゃうのか。や、てか俺に聞けや」


モリーが俺の肩を叩く。


「...ごめん」


聞けるかよ。
自分の好きな女と付き合ってるかもしれないやつに。


「各班の男女のリーダーは明日の放課後リーダー会議だからなー」


担任の声が聞こえる。


「女子は?こっちは俺だけど」


俺は女子3人に聞く。


「あ、あたし...」


やしなちゃんが答える。


「あ、明日よろしく」

「...うん」


やしなちゃんがにっこり笑う。


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