恋愛白書
「あたしずっと気持ちなんて変わらないよ」

「…やしな」

「あたしはずっと丈が好きだよ」

「…ありがと」


やしな言葉にふわふわした嬉しを覚える。


「俺も、やしなしか無理」

「うれしい」


やしなが少し涙目になる。


「たくさん傷つけてごめんな」


やしなの唇の自分の唇を軽く重ねる。


「どんな丈でも好きだから」

「…やしな」

「変える必要なんてないから。丈が不器用だって分かってるから」


にっこり笑って俺を見る。


「ありがとう。やしな。好きだよ」


…だから。


「俺ともう1度付き合ってください」


やっと言えた。
言えなくて閉まっていたきもち。


「…はい」


「また旅行でくっいたな」


なんて言うおれに優しくほほえむ。
俺の好きな人。
俺の彼女。

俺らのペースでまた進んでいこう。

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