一つ下のアイツ
三次元はつらいよ
ーーーカーテンの隙間から暑いくらいの日差しが差し込んでいた。虹の部屋は無駄に日当たりがいい

右足で自らの身体に被さった布団を蹴り飛ばす。
左足の裏で捉えていた毛布の柔らかさはベッドから硬い床へ。
右手で騒がしい目覚まし時計を止める。
左手でスマートフォンを探しながら充電器を引っこ抜く。

一連の動作を全て同時に行う事で、虹の朝が始まる。
< 2 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop