Be Girl-翼のゆくえ-
第二章 変化…
私に自由を与えてくれた1人であるリンを部屋まで背負って行く。

そのままベッドに寝かせ、しばらく彼女の顔を見つめていた。

肩の力がスーッと抜けていくのがわかる。
ベッドに持たれながら、私は浅い眠りについた……





朝の光が部屋一面に差しこみ、私は目を覚ました。
ひどく喉が渇いていた。

何か夢を見ていた気がしたが、全く思い出せない。
だが少なくとも悪い夢では無かったのは確かだ。

リンを起こさないようにそっと立ち上がり、キッチンに向かった。

そこには無言で背中を向けている母がいて、私は目を伏せながら冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出した。

「ミサキ、昨日の夜どこに行ってたの?」

私は何も聞こえないフリをして、コップに水を入れる。

「何度電話しても出ないし。夜にお父さんが話があるってよ」

面倒くさい。
ただそれだけ思って一気に水を飲んだ。
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