Be Girl-翼のゆくえ-
第六章 高校三年の冬…
季節は秋から冬に変わろうとしていた。

教室内の雰囲気も変わってきて、これまでのようにバカ騒ぎをする者は少なくなっていた。

高校卒業という人生の岐路にこれから立とうとしている私達には、これからの時間をどう過ごすかは非常に大切な事なのかもしれない。

それを誰もが意識して、毎日を過ごしているように見えた。

ハルカはあの日から一度も学校に姿を現さなかった。

私はどうしてもその事を頭から消し去る事ができない。

誰かと話をしていても上の空でいることがよくあった。

それと同時に、ユキへのイジメは一切無くなった。

ユキは相変わらず、イジメに関った全ての人間と目も合わせようとしない。
教室内には一応、平和が保たれていた。

私達三人に、これと言って変化は無い。

相変わらず毎日ヒマしている私とリン。

学校が終わればすぐにバイトに向かうナナミ。

金曜日だけはナナミのバイトが休みなので、三人で学校帰りに遊びに行く。

これと言った事もないまま、変化の無い日常を繰り返していた。
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