呆れるほどに不器用な恋を、貴方と。

なっちゃんに、散々愚痴って、泣いて、慰められて。

パンパンに目を張らした状態で次の日のお引っ越しは終了した。

こんな顔で引っ越しって……。
修羅場的な何かを想像しただろうな。

気を使わせてしまったかも。
まぁいいか。
もう会うこともないだろうし。




電車の沿線を変えて、今の部屋から逆方向の、いつか幼稚園に戻れたときを考えて通える範囲の部屋に決めた。

今日からここが私のお城。




雄大の連絡先だけを残してメッセージアプリをブロックして、ショートメールは拒否をした。



待つだけの生活からさよならをした。


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