本当の君を好きになる

***



「──心理カウンセラー?」




「うん。皆のお陰で目標が決まったよ!」




休憩の間に、直登に話しかけられ私は答える。





「私、いつも悩んでる時に必ず誰かに助けてもらって、本当に救われてるから、今度は私が悩んでいる人の相談に乗って、その人の気持ちを軽くしてあげたいなって。そう思えたの。人に関わる仕事っていうアドバイスをくれた、お姉さんにも感謝だね!本当にありがとう!」




「そっか……。」




直登はそう言うと、私の肩にポンと手を置く。



え!?な、何っ!?



「じゃあ、もう少し数学の成績あげようね?」



そして、ニッコリ笑う。



「す、数学ですか……?」



「受験には必須だからね♪」



一瞬、空気が固まる。


私も、とりあえずつられて笑ったけど……




す、数学はっ……


「無理いいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」


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