本当の君を好きになる

***





「──告白された?良かったじゃん。」





私は、昨日の出来事を湊くんに打ち明けた。

彼は、あっさりとそう言ってくれたんだけど……。




「何をそんなに暗い顔してんの?アイツの事好きなんじゃないの?」



「……うん。好きだよ……?」



「だったら問題ないじゃん。何ですぐに返事返さないわけ?」



「……もしかしたら、覚えてないんじゃないかと思って……。」



「は?覚えてない?」



「うん。あの時、熱もあったし、今朝も全くその話にならなかったし……。もしかしたら、告白した事すら覚えていないんじゃないかなー?って。」



「……そういうものなの?」



湊くんは、ボソボソと呟く。



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