こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

醜さを再確認するわたし

「くそっ、おめーら覚えてろよ!」

「きっちり澤田に報告してやっからな!」


ありきたりな捨て台詞を残し、慌ただしくどこかに去っていく三人。


ケンカは信号機三人組が勝つという結果に終わったらしい。


なんだ、皆結構強いんじゃない。

てことはあれか。深瀬くんが異様に強いだけなんだな。


って、そうじゃなくて。


「勝手にしろばーか」

「澤田の犬かよあいつら」

「咲良、大丈夫か?!」

「みんなこそ大丈夫?ごめんね、わたしのせいでこんなことになって」


自分のことよりわたしを心配してくれるなんて、惚れてまうやろ金沢くん。


「俺らは平気っつーより、むしろさっぱりしたわ」

「ああいう奴ら、殴りがいがあるよな」

「やっぱ澤田は腐ってんな」

「俺らに負けるようじゃ、深瀬になんて勝てるわけねぇっての」

「ほんと頭わりぃよな」

「っつーことで、別にお前の為とかじゃねぇから」

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