こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

デート気分なわたし

「待ってダーリン!」

「…やっぱ来んのかよ。つーか、マジでストーカーだな」

「当たり前でしょ!約束したんだから!」


放課後、いつものようにダーリンをストーキングし、学校を出てすぐに声をかける。


まだそんなに日にちが経っていないのに、もう習慣と化している。


恋の力ってすごいね!みんなこんな感じなのかな?だから恋バナが盛り上がるのか!

恋する女子の気持ちが少しわかってきたんじゃないのわたし!


わたしの笑顔を見て引き気味のダーリンの顔も気にならないわ!


…本当は、一人で帰るのめちゃくちゃ怖かったんだよね。ダーリンを追いかけずに自転車で早々と帰ろうかとも思ったんだよね。


そうならなくて良かった!

ま、ダーリンといる方が不良に出くわす確率は高いんだろうけど。


「勘違いすんじゃねぇぞ。ただの気まぐれなんだからな」

「そこが大いに気になるんだよね~。なんで気がまぐれたの?」


あんなに嫌がっていた人が一日でコロッと変わるなんて、素直に納得しにくいよ。
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