こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

さらにストーキングするわたし

次の日も、担任教師は席替えのせの字も出さない。

届かない太陽の日差しが小憎たらしい。


太陽に負けないくらい、燃えるような熱い視線をむんむんと送っているというのに、このアラフォー教師はどういう神経してるんだか。


まさか本気で嫌がらせのつもりか?!

くそう、諦めるもんか。ここよりひどい席なんてないんだから。


けれど今はそれより気になることができたから、センター席問題はそこまでの重要度がなくなった。


そう!今のわたしに一番重要なのは深瀬くん!


その深瀬くんは、今日も遅刻せずに真面目に登校。もちろんわたしのことなんて見向きもせず。


そして一時間目が体育の為、ホームルーム終了後にすぐさま姿を消した。


一体いつもどこに行ってるんだろ。早速本日のストーキングを開始しようじゃな…


「咲良!今日は咲良の得意なバドじゃん!」


教室を出ようとしたら、突如茉希に腕を掴まれた。

おい、ビックリするわ。

< 24 / 524 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop