こっち向いて、ダーリン。【改訂版】

運命を感じるわたし

次の日。


普段は朝から気怠いというのに、今日は気分爽快に近かった。


ようやく鬼畜担任が「席替え」という単語を発したから!!


心躍る躍る!!


昨日あの後ダーリンにフルシカトされてバイクでトンズラされたことも忘れられるわ!

置いてけぼりの虚しさったらなかったけどね!


…結局まともに話ができないから、全然深瀬くんを知ることができないんだよね。


もうこうなったら、自転車でバイクの後追っかけてみようかな。

でもあんまり遠かったらな~。それで変なとこ行かれたりしてもな~。


にしても深瀬くんのバイク、おっきかったなぁ。なんて言うんだろう。バイクのこと、全然わからないからな~。


バイクの話ならしてくれるかな?


ああ、一度でいいから乗せてくれないかな~。

バイクで二人乗りとか!めちゃくちゃカップルっぽい!いーなー!憧れるー!


今日聞いてみよ…


「咲良!聞いてる?!」

「んがっ!」


ななななんだなんだ?!


ガクガクと肩を揺さぶられ現実に引き戻された。

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