こっち向いて、ダーリン。【改訂版】
…おい。

いくらなんでも甘すぎやしないか?


高校生だからって、立ち入り禁止と書かれているだけで素直に従うとでも思ってるのか?

窓を見ると他の窓と同様、内側からしか鍵はかけられない仕様。こりゃ簡単だ。誰でも開けられるわ。


全く、ふざけた学校だ。

ばれたらどうするの?学校の管理責任だとかなんたらかんたらでうんたらかんたら…


わーい!!


屋上なんて初めて!わーいわーい!!


更にテンションが高くなったわたし。深瀬くんに続いて窓から屋上へ侵入。

見渡すと、一帯は太陽の日差しがまんべんなく降り注いでいた。


「──っ!!」


屋上だ屋上だ!


眩しいっ!最高!

この広い青空を独り占めしてる気分!


気持ちい~い!!


んもうめちゃくちゃ最高な隠れスポットじゃないですか!即行で学校で一番好きな場所になったよ!


やった…


「…ちっ」

「──」


この音は。

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