完璧な彼は、溺愛ダーリン

「うん。俺、好きになると彼女一途だからさ。ヤキモチも妬くし。
それが重たかったらしい」

「私はそれが幸せですよ。葛木さんに愛されているって思えます」

「……本当に? 重たくない?」

「はい。重くないです」

「はあ、もう。睦実可愛すぎ」


葛木さんは溜め息交じりにそう漏らすと、指で私の頬を撫でる。


「離してって言っても、もう無理だから」


それから彼の手が後頭部に差し込まれ、ぐいっと引かれると荒々しく唇を奪われていた。
それは初めてした深い、深いキス。


息が苦しくなるぐらい何度も唇を奪われる。
やっと解放してくれた葛木さんが私の手に指を絡め合せると、自分の口元へ持っていくと手の甲にキスをした。



「大好き。睦実」

「わ、たしもです、葛木さん」

「煽らないで。優しくしたいのに出来なくなる」

「いいです、葛木さんなら」

「もう、本当に……!」


葛木さんは首元に唇を這わせ、時に優しく、時に激しく愛してくれた。
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