WHAT COLOR IS LOVE
たくさんもらっても困るよ。
だって、何もあげられないから。
いったい、そのみなぎるパワーは、どこから生まれてくるのか。
何度夜を教えても、その瞳は閉じることを知らない。
君の寝込みを襲おうとしている奴に、そのスキを与えない。
そして君は、歌い、踊り、服を脱ぐ。
果てしない誘惑。
僕をも虜にした、絶望的な魅力。
どうして、そんなに、君は…。
けれど誰も君を抱くことができない。
だって、君には、穴がないから。

会えてよかった。
あたし、とっても、幸せだったよ。
不思議と、手にした時より、なくした時の方が、それを大きいと思うんだよね。
私のために君が泣いてくれるのなら。
たとえばどんな悲しみも、乗り越えられるのに。
それほどの価値が、君にはあるよ?
本質的には、なんにも変わらないのにね。
取り繕うのはあんまり好きじゃないんだ。
ただの一度も、君は許してくれなかった。

さて、どうしたらあなたに届くかしら?
魔法なんて使えないから奇跡を願うのに。
空を飛べないとあきらめる。
愛してるなんて、もう嘘くさいから言わないで。
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