WHAT COLOR IS LOVE
君色の僕
いつまでもいつまでも忘れない。
僕は、世界一かわいい女に出逢った。
君だよ。
君を見つけたことは、僕の最大の誇り。
君に出逢えたことは、最後の奇跡。
だから、もう、いいんだ。
君ほどの人はいないから。
僕は、きっともう、十分幸せなんだ。
最初の君は、いつも僕を欲しがった。
僕に、君の歴史を楽しそうに話した。
僕に会いたくて、真夜中でも駆けつけた。
僕に触れようと、その手を伸ばした。
君が、愛しくて愛しくて、たまらなかった。
僕は、君を、抱いた。
君が、もう、僕を欲しがって欲しがって仕方がなかったから。
僕は、君を、抱いた。
君は、僕を抱きしめて。
きつく、きつく、抱きしめて。
何度も何度もキスをした。
けれど、いつからだろう。
君は、僕を欲しがらなくなったね?
他の誰かの話をするようになって。
君に触れようとする僕を、拒絶するようになって。
君に会いたがる僕に、時間をくれなくなって。
君を愛しいと思う度、君は機嫌を悪くした。
今日、君を抱けるかどうかは、会ってすぐわかる。
僕に抱かれたい君は、上半身が僕の方に向いている。
触ってもいいよ、の合図だ。
その合図がある時は、確実に君を抱かせる。
しばらく経つと、君は、僕の座席を倒させる。
その時ばかりは、触っても怒らない。
多少は怒るけど、それは、怒るフリだ。
そして、急にキスして抱きしめる。
君は、これでもかって言うぐらいキスをする。
笑っちゃうぐらいの、これでもかっぷり。
会えない時間も、これでもかってぐらい長かったけれど。
キスも、愛撫も。
これでもかってぐらい、ねっちょりしつこい。
そんな君も好き。
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