WHAT COLOR IS LOVE
僕が、君を欲しがるようになったから。
君は、僕を欲しがらなくなった。
僕は君がどんな女だろうとも、君が欲しいから。
君は、欲しがらなくても、僕をなくさない。
君は、僕にとって、絶対、だから。
君をイラナイと、僕が言っても。
君はきっと、悲しんではくれないんだろうね。
だって君は、抱きしめてくれる手に、不自由してないから。
君は、僕に抱きしめてもらう必要など、ないから。
僕のことなんか、ちっとも好きじゃないから。
そんなこと、何だか、ずっと知ってたんだけど。
だけど、そのことが、何だかとっても。
とっても、悲しくなってしまったんだよ。
けれど、僕は、幸せだから。
君と出逢えて、本当に奇跡だったから。
僕は、君の色に、染めたいだけ染められて。
もう、君の声が聞けなくても。
もう、君に会えなくても。
もう、君に触れることができなくなるとしても。
僕の、悲しい最後の意志を。
僕がやっと発することに決めた、本当の嘘の意志を。
どうでもいいよ、と言って欲しがらない君。
そして、きっと、もう、君に会えない。
それでも。
そんな君が、好き。
僕は、きっと、ずっと、君の色だから。
勝てる訳がない。
この、世界一の女に、僕は、勝てる見込みがない。
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