WHAT COLOR IS LOVE
できないことだって、あるよ。
でも、僕は君を抱きしめるよ。
僕は、本当は、黒いから。
君の白は、憧れ。
ねたましいほど。
だから、僕にもわけておくれ。
その、白で。
僕を、純白にしておくれ。
君の為なら、僕の色は必要ないんだ。
ほら。
もっと、感じて?
僕の色は、君が決めてもいいんだよ?
君の愛しやすいように、僕を染めて?
君の生きやすいように、僕を塗りつぶして?
君が、泣かないように、僕を決めて。
その為に、出逢った。
僕の汚れを、癒やすために。
君の白を、気づくために。
僕と、君は、出逢った。
混じり合うことは、ないかもしれない。
それでも、ただひとつの色になる為に。
君の右側に、僕の黒を、少しずつのせて、君のバランスをとるんだ。
君の、左側から溢れる白に、負けないように。
君も、どうか、負けないで。
僕の黒に、負けないで。
抱きしめて。
僕を。
僕でさえ、バランスがとれなくなる、その前に。
君は、僕を、抱きしめて。
そして、僕の黒に気づいても、どうか、汚いと言わないで。
僕を、白く変えて?
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