【完】1輪の花たちは

完全に火がついたのか、その他の子たちも私に殴りかかる。


「………」


私はそれを無言でよける。


さすが高校生の不良だな…

基本がまだなってない…

とりあえず殴っとけば良いとか思ってそう…


そんな事を考えられるくらい、私はマフィアとして成長していた。


「さっきからちょこまか動きやがって!」


後ろから1人が殴りかかって来た。

私は反応するのに遅れ、避けそびれた。


やばいっ…………!!




バコォ!!




「おっと〜??女の子を殴っちゃいけないんだよ〜?」


手をヒラヒラさせながら私の前に立っていたその人は


「たっくん………!!!」


ボスだった。


どうやら、横から殴って守ってくれたらしい。


「裏庭で騒ぎがあるからと聞いて来たが、まさかお前たちとはな………」


頭を抱えて言っていた人はムスカ。


「なんでこうなったんだよ…まったく…」


ブツブツ言っているのはフキ。


「やるじゃん…さすが…ヒヒッ」


ニヤニヤして壁に寄り掛かっているのはアジサ。


学校でみんなが集まるのは久しぶりな気がする……。


「みんな、分かってるな……???」


ボスが手をポキポキ鳴らしながら聞いてくる。

久しぶりなこの感じ。

みんながニコニコしながら顔を見合わせる。

そして、こう言った。


「「「「「「Yes ボス」」」」」」
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