気付いてよ~縮まらない私と彼のキョリ~
ー『とあなんて、どうでもいい...』

河原を歩き帰宅中、ふと口にした言葉。
なんでどうでもいいのに、考えちゃうんだろう。
昨日も、今日も、今も。
なんでこんなに考えちゃうんだろう。

真っ直ぐ前を向きながら考えた。
考えたくないのになぁ...忘れたいのに。

「私って、やっぱ重い女だな」

分かりきったことだ。
「想うだけ想わせて。」
「言うだけ言わせて。」
なんて...重すぎた。
馬鹿だなぁ。
重すぎて、重すぎて....耐えられないよねぇ。。

こんなにも、考えてしまうのは...なんでなの。。?


あぁ...そっか。。

とあが好きだから...可愛くて、面白くて、優しいとあに恋をしたからだ。

こんな恋、終わったとしても、何度だってとあに恋をしたからだ。
甘くてしょっぱい、恋をしているからなんだ。

私は、溢れそうな涙を溢さないようにした。
そして、泣きそうになりながらもやわらかく笑い、ウォークマンをし、音楽を聴いた。


『オレンジの教室に浮かぶ君の笑顔が、何かを探して空を見る窓際の君がまだ、僕を苦しめるんだ』

少し合っていなくても、合っている。


『僕がずっと前から思ってることを話そうか』

本当のこと、言えなかったのかもしれない。
あのとき、伝えたのは、、気持ちだけだった。。


『orange』
『天ノ弱』
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