【完】好きだという言葉の果てに
自分でも分からないくらい大きな感情。
何かの均等が壊れる…そんな、オトが、した。
今、俺と彼女の言葉を互いに受け入れられているのならば、これ以上の幸せは、ない。
ずっと、焦がれていたもの。
言葉、感情、全て。
一つに重なり合えるんだったら、今までの努力も全部報われる。
「あやめさん、待ってて…っ」
俺は、立ち止まって荒い息を一旦整えてから、また彼女の家へと歩き出した。
今は、ただ。
この波に流されていたかった。