【完】好きだという言葉の果てに
「はぁ…もう…まだ瞳、腫れてるし…」
もう数日経つと言うのに、盛大に泣き過ぎたせいか、未だ瞳が赤いままだ。
私は、コンタクトをする前に、アイシングをしてそれから彼の待つあのカフェに行こうと思っていた。
なんだかんだとバタバタしているうちに、カウントダウンの日が来てしまって、ドキドキと落ち着かなかった。
何回も鏡を見ては、洋服のチェックやらメイクのチェックをして、グロスの色なんか、三回も変えてしまった。
すると、そこに一件のメールを知らせるコール。
画面を見ると、期待していた通りの彼の名前。
『あやめさん、迎えに行きます!だから、そこで待ってて』
ハートを沢山飛ばしているパンダのスタンプ付きで、そんな嬉し過ぎる文字。
私は高鳴る胸を落ち着かせようと、念入りにアイシングをした。