飼い主はイジワル先生⁉︎

「いつの間に…」

1人そう呟いてから、制服に着替えて学校に向

かった。

「おはよう、みい!」

朝から元気に抱きついてきたのは、親友の川井

めぐみ。めぐは私の家の事情を知っている唯一

の人だ。私が信頼している唯一の人だ。

「みい、何かあった?」

「え?」

「ないてる。」

めぐに言われて泣いていることに気づいた。や

ばい。こんなとこで泣いてちゃ恥ずかしい。止

めなきゃ。自分の気持ちとは裏腹に涙が溢れる



「めぐ、私ね、今日からホームレスなの!」

涙を拭いて元気に言った。元気に言えば笑って

くれる気がした。

< 2 / 144 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop