飼い主はイジワル先生⁉︎
「いつの間に…」
1人そう呟いてから、制服に着替えて学校に向
かった。
「おはよう、みい!」
朝から元気に抱きついてきたのは、親友の川井
めぐみ。めぐは私の家の事情を知っている唯一
の人だ。私が信頼している唯一の人だ。
「みい、何かあった?」
「え?」
「ないてる。」
めぐに言われて泣いていることに気づいた。や
ばい。こんなとこで泣いてちゃ恥ずかしい。止
めなきゃ。自分の気持ちとは裏腹に涙が溢れる
。
「めぐ、私ね、今日からホームレスなの!」
涙を拭いて元気に言った。元気に言えば笑って
くれる気がした。