飼い主はイジワル先生⁉︎

先生のキモチ~陸斗side~

オレがみいを好きになったのはいつだろう。

きっと最初から好きだったんだ。みいが教室

で、オレの腕の中で泣いた日から。

オレがみいの担任になった日、クラスの女子は

オレを見て、「かっこいい!」とか「彼女いる

のかな」とかキャーキャー騒いでうるさかっ

た。たった一人を除いて。

みいは寂しそうな顔で窓の外をぼんやり見てい

た。

大きな目、すっと通った鼻、薄い唇、綺麗に

巻かれた栗色の髪。まるで漫画から出てきた

ような美人だった。なぜか、この子を守りたい

と思った。

その日の夜、誰も残っていないだろう校舎を

見回っていると、オレの教室の方から時間を

叫ぶ声が聞こえた。



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