飼い主はイジワル先生⁉︎
「お前、こんな時間に何してんだ?」

「じ、事情があって帰れないんです。」

「事情?」

「家がないんです。」

先生が驚いたように目を大きくした。先生が私

に近づき、座らせると、先生も向かいに座って

話を続けた。

「どういうことかちゃんと説明しろ。」

「私、家追い出されちゃって、10万円だけ渡

してあんたが出て行ってくれるなら安いものだ

とか、あんたなんか産まなきゃよかったとか言

われちゃって…えへへ。」

私、たぶん今泣いてる。そう思ったとき、ふわ

っと何かに包まれた。私を包んだのは高木先生

しかあり得なくて。



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