幼なじみ
「ふぅ〜ん。ホントにそれだけ?」

「それだけ!!ホントに!!」

「だったらいいけど。」


そう言ってやっと手を離してくれた。


「ふぅ…。」

っと安心していたのも束の間…。

ダン!!

っと音と共にあたしは壁に押さえつけられた。



「本城くんに手出したらただじゃおかないよ。あたしだってまだ本城くんとヤってないんだから。」

そう言って女の子たちを引き連れてトイレから出て行ったのは、クラスで1番かわいい蛯原沙耶。


トイレに1人取り残されたあたしは放心状態。

初日がこんなんじゃ友達なんか出来っこないじゃん…。

だいたい、ヤってないんだからって意味分かんない。
蛯原さんが日向の彼女なの?
でも昨日の人は?
もうわけわかんない…。
< 16 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop