あなたに憧れて
何分かして
「本部の北川さんが呼んでます。食堂へ行って下さい」とだけ言って
谷地さんは自分の席に戻って行った。

私は食堂へ。北川さんが待っていた。

「ここに座って」
『はい』
「谷地っんから話、聞いたよ」
『何のですか?』
「忙しい人に出納機の使い方、聞いたんだって?」
『家永さんが話やすかったので・・・』
「そういう所がダメなんんだよ?誰にでも聞けるようにしないと」
『最初は谷地さんに聞いたんですよ』
「谷地は、そんなこと言ってなかったよ」
『えっ!?』
「誰にも聞けずにウロウロして、お客さんの応対中だった家永さんに聞いたって言ってたけど」
『違いますよ!ウロウロもしてないし、家永さんも応対中ではなかったです』
「まあ兎に角、誰に聞くでも良いけど、相手の事も考えなさい」
『分かりました。すみませんでした』


・・・何も分からない。初日で使い方も分からないから聞いただけなのに
教えて貰えなくて、聞く人が違うと言われて、一方的に注意されて。

本店てこういう所なんだな・・・・
初日からイジメられて、心が病むんだ皆。
でも私は負けない。
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