異世界の女神様
プロローグ
潮風が頬を掠める。
見下ろせば、そこにあるのは切り立つ岩と荒れ狂う海。
見上げれば雲に阻まれながらも存在を主張する満月。


この世界に何の未練もない。
私は、一番大好きな場所から自分の身を投げた。


どうか別の世界で生まれ変われますように…そう願いながら――




 
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