隠れ御曹司の恋
宍戸蓮斗が潰したジュースの中身が全て私にかかった。

宍戸蓮斗はなぜかじっと私を見て突っ立っていて、

「なな、大丈夫!?怪我してない?」

ゆぅがタオルで濡れたところをすぐに拭いてくれた。

さすがゆぅ。手際が良い!とか思ってる場合じゃなくて、私は原因である宍戸蓮斗に掴みかかった。

「ねぇ!人にジュースかけといて謝罪の一言もないの?学年一カッコいいとか言われてても謝ることができないやつなんか最低「ななちゃん!覚えてる?俺だよ!」

え?私、宍戸蓮斗のこと知ってたっけ?

「覚えてるも何も初対面でしょ?私は知ってたけど。学年一うるさくてモテてるやつってことで!」

「覚えてないの?蓮ちゃんって呼んでたじゃん!」

蓮ちゃん?どこかで聞いたことあるような…
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