お姫様とお嬢様
絶対正装しなきゃ入れないようなお店のイイ席に通された…。



「あの…。」

「お店にお任せしてイイかな?」

「はい…。」

「どうかした?」

「愛芽…。制服なんですけど…。」

「うん。カワイイと思うよ。」

「そうじゃなくて!!何で入れるんですか?」

「俺が社長だからじゃない?この店の。」



お菓子だけじゃないんだ…。



凄いやり手の社長っぽい…。



「おいしい…。」

「よかった。慣れてるね?こう言う場所、よく来るの?」

「5年ぶりくらいですかね?昔はよく父に連れられて海外の~って…。まぁ子供時代からなんで慣れてます…。」



何でそんなに見つめるの!!



話し出来ない!!



「彼、いるんだよね?」

「はい。」

「じゃあ浮気しよう。」



うっ!?



浮気!?



「な、何を言ってるんですか?」

「まず下心なきゃこんな店に連れて来ないでしょ?」

「それ目的!?」



最低…。



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