言えよ、俺が欲しいって。

俺に関わらないで



次の日。
白咲は、いつも昼休みに俺のとこへ来るのに今日はまだ来ていない。

いや、別に、来なくていいんだけど。



「南央、今日白咲さん来ねーのかな?」



「興味ない」



白咲が来ようが来まいがどうでもいいし。
俺は、机の上に弁当を広げて食べ始める。

ちなみに、三浦はいつも俺の真正面にいる。近い。



「あ。でも俺さっき、凄いこと聞いたんだよね」



「あ、そう」



三浦は、ニヤニヤした顔でそう言う。
なに、気持ち悪い。

俺はそんな三浦に気にせず弁当を食べる。
三浦の話聞くとろくなことないからね。



「南央に関係あることなんだけど。白咲さん、さっき女子に呼び出されてたっぽいんだよ」



「それに俺がなんの関係あるの」



全然関係ないじゃん。
女子のイザコザに巻き込まれたくない。

だから言ったんだ、昨日。
俺といない方がいいって。

それでも白咲は、気にしないからさ。
自業自得だよ。

< 131 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop