言えよ、俺が欲しいって。


好きになった理由は、よく分からない。


俺は、モモの左手をギュッと握った。



「!?」



「今日は、デートだろ」



モモは、なんとも言えないような叫びを出して顔を赤くする。

こういうウブなとこ。かわいい。


モモは、手を離そうとするけど絶対離さねぇ。
さっきよりもキツく手を握りしめる。



「デートって…好き同士がするものでしょ?」



「2人で遊ぶならデートじゃねぇの?」



そう言うと、モモはオロオロしだす。

あ、余計なこと言わなければよかった。


どうせまた、

七瀬くんが好きなのに。とか、罪悪感が〜!とかって考えてんのかな。

< 83 / 235 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop