好きになってよ、王子様。
「一緒にいた子は星奈の友達?」
「うん!
1番仲良しの友達。
あとで紹介するね」
「さんきゅ。
なんか久しぶりで前みたいに星奈と話せるの嬉しいわ」
「私も。
見た目はすごい変わったけど中身は全く変わってなかった」
「お互い様」
誠くんと話しているとやっぱり楽しい。
昔ながらだから落ち着くのかな。
すごく居心地が良い。
昼休みだけじゃ足りなくて、放課後も学校案内したり昔よく遊んだ場所を一緒に行った。
でも、やっぱりそれだけじゃ足りなくて、誠くんと過ごす時間はどんどん増えていった。
誠くんにはなんでも話せて、川島くんのことも全て相談した。
真剣に話を聞いてくれて、受け止めてくれる誠くんにはとても安心できた。
ずっと一緒にいてくれたおかげで、嫌なことはなにも考えずに済んだ。