ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
《12》3人の花婿候補

拓真side-

まさか、バスルームに立てこもられて初夜を拒否されるとは予想もしなかった。

そして、今朝といい…小陽は本当に俺を愛してるのか?


俺の怒りマックスで朝食を途中で放り出す。


派手に結婚披露宴しちまったし、小陽と離婚なんてコトになったら、それこそ元総理からは『娘を傷モノにした』と責められるし、親父からは勘当されちまう。


キスも未経験の初心な小陽が可愛いと思ったが、今はその可愛さが仇となっている。



タクシーの中でも互いにそっぽを向く。


新婚さんってもっと甘い雰囲気だろうが・・・


この殺伐とした嫌な空気。


小陽がいいと言うまで、俺が気長に待つしかないのか・・・


でも、俺実は白黒直ぐに付けたがる短気な性格なんだけど・・・









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