ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
《16》1ヵ月遅れの婚姻届

小陽side-

「そう言えば、拓真君とは上手くいってるの?」


「上手くいってますよ」


「夫婦生活も??」


「お母様!?」


拓真さんはお父様の書斎に居るはずだけど、私は頬を染めて書斎のドアを見つめる。


「まさか…もしかしてまだなの?」


「まだですよ・・・椎名さん達と蓮君の邸宅でシェアリングしているし・・・」

「でも、部屋は別々でしょ?」


「だからって・・・新居に引っ越すまでは出来ません」


「後は内装を決めるだけだけど、1ヵ月以上はかかるでしょ?その間、浮気されたらどうするの?小陽」


「浮気?拓真さんが・・・それは・・・」


「拓真君だって…相当我慢しているはずよ。我慢はカラダに悪いし」


「…そう言われても…お母様とお父様はお見合い結婚で年の差が随分あるけど…初夜は上手くいったんですか?」


お父様とお母様の年の差は16歳。

見合い当時、お母様は女子高生だと言っていた。
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